最近,「終活」という言葉を耳にすることが多くなりました。
「終活」とは,「人生の終わりをより良いものとするため,事前の準備をすること」です。
自分のお葬式やお墓について考えたり,遺産相続ついて考え,死後,家族に迷惑をかけないよう,準備する人が増えています。
人生の終わりに向けて,準備して書き残すためのツールとして,「エンディングノート」の活用が有効です。
エンディングノートには,葬儀や墓の希望,資産に関すること等を記入することができます。
資産を誰に,どれくらい相続させるかを決めておくことは,相続人間のトラブルを避けるため,非常に大切です。ただ,エンディングノートには法的拘束力がないため,円滑な相続手続のためには,遺言の作成をおすすめ致します。
遺言は,公正証書で作成しましょう。公正証書遺言は,公証役場で,法律の専門家である公証人によって作成されます。遺言書は公証役場にも保管されるため,偽造,トラブルの心配がありません。
ただ,遺言を作成するためには,自分の財産を正確に把握しておく必要があります。遺言作成の前に,エンディングノートに資産を整理し,誰に,何を相続させるかをまとめておくと非常に便利ですし,遺言書に反映させたいことを記しておくと,遺言書がスムーズに作成できるかと思います。
また,遺言作成の際には,遺留分の配慮,遺言執行者を誰にするか等を決める必要があります。
円満な相続を実現させるためにも,法律の専門家である弁護士に相談することをお勧めします。